塗装の説明

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このページではお客さんからの問い合わせや現場からの様々なノウハウなどを自分なりに解りやすく(本人はそのつもり)講釈にして書き込んでいきます。

※時々、専門用語(現場での通称)が時々出てくるかもしれませんが、多めに見てやって下さい。
※着色塗料とは原色同志を混ぜ合わせた調色済み塗料の事を指してます。

カスタム系はこっちだで〜

ボディー色の話
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自動車やバイクなどを買う時にほとんどの人はボディー色で最終的には買うかどうか判断しますよね。そのボディー色には単に色の違いだけじゃなしに塗膜構造まで違うのを知ってましたか。一般的にはソリッド、メタリックに分けらるのだけれど、なかには2コートソリッドと言うのがのがあって最近の赤や黒、紺系統に良く使われるようになりました。
 
ソリッドは単に着色塗料だけを塗る一段構造の事を言います。白、黒、赤、紺など。

2コートソリッド
ベースコート(着色塗料)→クリアーの2段階構造で着色塗料の上にクリアーで仕上げるタイプを言います。通常ソリッドよりも塗膜の光沢、耐久性が向上します。冴えた色は発色を良くする為に下地塗料と着色塗料の間に上色系の淡色をに下色として入れる必要がある。

メタリックはアルミ粒子、またはアルミ粒子と着色塗料を混ぜたもの(ベースコート)を塗り、クリアーで仕上げるタイプ(シルバー等)。下地の足付け作業は仕上がりに左右される為に気が抜けないのもメタリックです。

ソリッドカラー

2コートソリッドカラー

ソリッドカラー 2コートソリッド
2コートソリッド(下色付き)

メタリックカラー

2コートソリッド下色付き メタリックカラー

3コートパールベースコート(着色塗料)→パールマイカ→クリアーの3段階構造で構造がチョット複雑になって、とくに補修では大変手間が掛かります。国産車でホワイトパールを使い出した頃に補修の仕方(特にボカシ方)が解らずに大変苦労したものです。パールは性格上塗り重ねるたびに色足が濃く出ます、ボカシの位置や塗る回数を正確に塗装する技術が必要です。最近では塗料メーカーより補修方法のテクニカルシートが配られ講習会などあるから出来て当り前になってます(多分)。

2コートパール(メタリックと同じ)はベースコート(着色塗料)→クリアーの2段階構造で基本的に着色塗料の中にパールマイカが入る事を言う。
 パールマイカの調色には太陽の光や、それ相当の調色ランプが不可欠です。これが無いとまずパールマイカが光らない為に本当の色は出ません。良くパール感がわからないわけです。(゛日暮れのカラス"とわれわれは言ってます)

3コートパール 2コートパール

3コートパール

2コートパール

 

パールマイカは、本体に半透明な雲母や合成雲母、またはカラス片(ガラスフレイク)を使いその表面に酸化チタナイズ(白い顔料の一種)をコーティングしたもので、光が複雑に反射屈折することにより独特の輝きが表現されるわけです。
 一般的にはシルバー系、干渉系(チタン層の厚みで色が変わるいろんな色)、着色系(レッドマイカ等)があって、一番最初に塗る着色塗料で色の方向性が決まる。例えばホワイトパールは着色塗料をホワイト、パールはシルバーか干渉系(チタン層の厚みで色が変わる色)そしてクリアーで仕上げる。
着色塗料をブラック系にすれば以降ホワイトと同じ塗り重ね方で様々な色のブラックパールになります。マルチカラー(マジョーラ系)もブラックパールの応用なんです。

最近ではガラス片を使った通称ガラスフレークなるものが登場してます。パールと同じ使い方をします。
特徴として粒子が小さくてもキラメキが強い。ベース色の色相変化が少なく、濃色系は少ない量で効果を出しやすい。

母体にコーティングを重ねたカラーシフトタイプ(角度による色相変化)もあります。マジョーラが有名。
 

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