ボンネットの塗装が剥れてきてます。

なぜこんなに成ってしまうのでしょうか。
実は全て水が関係しています。と言うのは作業工程に問題があります。
普通、純正(無補修)の状態ではこんな状態になる事はまず考えられません。
それは完全に管理された一定の理想的な状態の中で塗装されてるからで
こんな状態になる要素のある車は出荷する前に再塗装になると思います。

この車の場合、ボンネットが新品パーツのに交換してあります。
新品部品は防錆対策の下地が塗ってあるだけでボディ色は板金塗装屋さんが
塗料原色をブレンドして現車の隣接部品と調色する訳で色の誤差には
塗装屋さんの腕次第で似てたり似てなかったり。そしてその調色済みの塗料を
塗るわけですが、このボンネットの場合は「塗り」の作業に問題があった訳です。

推測ですが湿気の多い時合いに塗った事は間違いないでしょう。
塗装の表面がかなり艶引けを起こしてます。塗料の硬化に支障があったはずで、
しかも下地の表面に僅かな湿気を帯びている上に塗装してしまった為に
塗装した時点ではある程度密着していたかもしれませんが、下からのエンジンの熱や
夏の高温時にその僅かな湿気が蒸発出来ずに塗装を持ち上げてしまうわけです。
艶引けしていた部分は、ほとんど下地と密着してませんでした。


ここで紹介している状態になってしまった時の修理方法を紹介します。

不安要素を無くす為に剥離しました。↓
やはり元を断たなきゃ駄目と言う事です。
ここまでしなくても大丈夫だと思いますが、その場しのぎになりかねません。

サフェーサーを塗った状態です。↓
さびの発生を防ぐ為にウォッシュプライマー(リン酸)処理を行い、防水性の高い
ウレタンサフェーサーを使ってます。防錆、密着、耐水性に優れたものを各メーカーより選び
安心できる製品を使ってます。


この辺の作業はレストアなどと共通です。
10年経っても問題ありません。経験済みです。