CBX-400F

へこみの修理

CBX−400F のヒューエルタンクのヘコミ修理を紹介します。
タチゴケ等でハンドル周りの部品が接触して出来る良くあるパターンです。
結構鋭く局部が大きくヘコンでその周りが緩く盛り上がっており、
かなり鉄板が延びている事が見て取れます。
こんな修理をする時に良く聞かれる事ですが
『これパテで埋めるのですか?』と、
皆さんそうに思われるようです。
実際、いろいろ修理してきて、いくら剥離しても鉄板が出てこない時が
たびたび有りました。パテの厚付けはあまり良いとはいえません。
パテにも許容範囲があってあまり厚付けすると肉痩せ等デメリットの
方が多くなってしまいます。ファイバーパテ、アルミパテも同じです。

そこで、スタット溶接機を使った絞りながら引き出す作業から
サフェーサーが入るまでをここで紹介します。


クリックすると大きくご覧になれます

cbx.jpg (23864 バイト)

たぶんセパハンでも接触したのでしょう。

板金作業を進める前に旧塗膜を剥がします。

cbx_2.jpg (20993 バイト)

cbx_3.jpg (24876 バイト)

スタットワッシャーを溶接して引き出します。
この作業でへこんでいる所を元の位置に持ってきます。

反対側にえくぼが有ったのでこちらも引き出しました。

cbx_5.jpg (25624 バイト)

cbx_7.jpg (17016 バイト)

ここまでの作業で引き出し作業が終わりました。

次に板金パテを貼って行きます。
その時に中波赤外線で焼けば5分程で硬化し、
研ぐことができます。強制乾燥が大事です。

cbx_8.jpg (27085 バイト)

cbx_9.jpg (18899 バイト)

引き出し作業をしっかりやっておいたのでパテも薄く、
肉やせも起こらず巣穴も空かず、磁石も付く程です。
(パテが厚いと磁石は付きません。)

ポリパテでフェザーエッジ等の僅かな歪みを取ります。

cbx10.jpg (17038 バイト)

cbx_11.jpg (20327 バイト)

ウォッシュプライマーを塗った後
ウレタンサフェーサーを塗りました。
仕上げ塗装の際、優れた肉持ち感が得られます。

鉄とパテの吸い込みの差が乾燥後に若干出るため
スポットパテを薄く付けておきます。

cbx_12.jpg (16805 バイト)

ここまでの作業が板金下地作業です。
この後カラーリングに入ります。

cbx_15.jpg (17946 バイト)
こんな感じになりました!


戻る